人間は五感によって外部のいろいろな情報を取り入れて生活していますが、その中で「見る」ことによって得られる情報は、全ての情報の8割強を占めているといわれています。眼から入ってくる情報は、人が生きていく上で重要な役割を果たしており、眼の健康を守ることは老若男女を問わずとても身近で大切な問題です。
そのようなもっとも重要な器官である眼に携われる診療科ということで、眼科医の道を志して今に至ります。また、陶生病院での研修医時代、当時名古屋大学系列では複数の科を回って医療を学ぶスーパーローテーションというシステムを全国に先駆けて導入していたのですが、内科や外科などのさまざまな診療科で経験を積んでいた時に、眼科の研修の際に白内障の手術を受けられた方が術後に「よく見えるようになった」と喜んでおられる姿が強く印象に残りました。
そのような幸せを一人でも多くの方に味わっていただきたいと思ったことも、眼科という道を選んだ理由の一つです。患者様の大切な眼の健康を支え、不安を解消して笑顔になってお帰りいただけるように、これからも一人ひとりの気持ちに寄り添った診療を心がけていきたいと考えています。